世界最初の硬貨はリディア王国のエレクトラム硬貨
お金はいつ生まれたのか。
実は、起源は明確に解明されているわけではありません。
昔は、貝や石などをもとに交換していた様です。
古い記録によると、硬貨が使われるようになったのは、
今から4,500年ほど前のメソポタミア文明とされています。
現在のようなコインという形ではなく、
取引をする都度、金属の塊をもとに重さを量って支払いを行っていた様です。
現代のような、コインとしての硬貨は、
紀元前7世紀のリディア王国(現在のトルコ西部)でつくられた
エレクトラム硬貨が始まりといわれています。
エレクトラム硬貨は金と銀の自然合金で
重さの異なる数種類の硬貨がつくられました。
これにより、重さを量らずに売買取引が可能になりました。
硬貨の表面にはライオンの絵柄と重さが刻印されていました。
すごい発明ですよね。
日本最初の硬貨は無文銀銭
日本で最初のお金は何でしょうか。
最も古いお金は、667年~672年に使われていた無文銀銭。
丸い銀銭で真ん中に小さな穴が開いています。
7世紀後半ごろにつくられ、大阪や三重あたりの関西地方で
流通していた記録が残っています。
本格的な貨幣として登場したのは「和同開ほう」
710年の平城京造営工事の賃金支払いのためにつくられたといわれています
708年、埼玉県秩父地域で初めて銅が産出されたことから
元号を「和銅」とし、貨幣の鋳造が始まります。
その後、10世紀半ばぐらいまで
日本では12種類の銅銭が鋳造されました。
和銅開ほうから乾元大宝までの12種類の銅銭を皇朝十二銭と呼び、
その後一時貨幣製造をやめてしまいます。
これは、原料となる銅の生産量が低下したためです。
次に本格的な貨幣づくりが始まるのは豊臣秀吉の安土桃山時代です。
銅銭は、600年以上経った江戸時代の慶長通宝や寛永通宝が
その後の通貨として機能していきます。